脱ステの時期、はるは
針治療を受けていたことがあります。
たまたま、
親戚の叔父
が
鍼灸院をやっており、針でここまでひどいアトピーが治ったということは聞かないが、効果ある人もそれなりにいるようだから、よかったらウチにおいで

、と。
はるの家は久留米にあり、八女の上陽というところにある叔父の家までは、車で1時間半ちょっとはかかります。
それでも、ほぼ毎日、半年近く通っていました。
針を打つというのは、このときが始めてで。
やっぱり、最初はちょっと
ドキドキしますね。
台にうつ伏せに横たわり、全身に細い針を打ちます。その針にケーブルを繋げ、あれはパルスって言うんでしょうか、15分くらい一定の周期で電気を流します。その後、グリグリっと針を動かして針を抜きます。次は、仰向けになり同じように針を打つ。そのとき、体だけでなく、顔にも打つのですが。トントンッと目の周りに打たれる瞬間が、一番緊張しました。


パルスが終わったら、軽くマッサージをしてくれます。
さらに、状態によっては、もう少し太い針で(これはパルスはしませんが)ツボを刺激してもらうこともありました。
結果から申しますと、リバウンドの時期の酷さが針で治ったか、というとそれはちょっと効果はでませんでしたが。

はるは、
針治療大好き
になりました。
これには、複数の理由がありまして。
当時の状況としては、痒みや変な焦燥感などでとにかく夜が寝れず、全身に力が入っていました。そのためか、日中も常に体がこわばっていて。このような時に、針やマッサージの刺激は、なんとも言い難い
気持ち良さ
があります。
この気持ちよさに、ついウトウト


することもしばしばで。
しかも、なぜか治療している間は、痒くない。


人前だからという緊張もあるでしょうし、ホルモン産出量が明け方から若干増えてくるため、痒みをコントロールしやすい、ということもありますが。
それを考慮に入れたとしても、痒さを感じることはほとんどありませんで。
たかだか1〜2時間の施術中ウトウト睡眠

ですが、ほんと
快適
でした。
また、親戚の叔父さんですので、はるの家庭環境のことも知ってます。針やマッサージを受けながら、色んな悩みや愚痴を言いやすい環境だったことも要因の一つだと思います。
他人が聞くと、それが全てと誤解されることも多く、それが嫌でなかなか人には言えないことってありますよね。でも、叔父さんだったし、そこは理解してもらえてて。例えば、父親がこんなこといった、おばぁちゃんからあんなこと言われた、妹がこういう風に思ってる、なんて話も、軽く言える。
針治療とは関係ないですが、
メンタルな上での治療を受けていたのかもしれませんね。
さらに、これこそ針とはあまり関係ないかもしれませんが。八女の上陽というところは山間に位置しており、道中もクネクネと
緑の中を走って行きます。車中から見える景色は季節の彩り

を感じますし、窓から入る空気も新鮮です。自然の中にいると、たとえ車中

ではあっても、気持ちいいもんですよね。
はるにとっての針治療は、色んな意味で
オアシス
だったようで。
どんなに酷い状況のときでも、この
針治療に行くことを面倒だと思ったことはありませんでした。
その先に気持ち良い事、楽しい事が待ってると、ヒトって頑張れる気がします。
