2012.10.24 Wednesday | by
はる
何とか麻酔も効き、ようやく手術開始。もうまな板の鯉、なんでもこい!
両手を固定され、胸から下にはカーテンで目隠し。見えるのは、天井や壁など。
頭の中では、そういやオジョーのときはこうだった、ああだったと思い出される。比べて思うのは、今回全く痛みを感じないということだ。上半身も震えないので、とても静かに手術が進行していくうおうに思われる。麻酔が段々と上まで効いてきているのか、ちょっとラリっているような感覚もあり、気持ちが良い。ふと、横の壁の時計を見て、そういえば開始が2:05って言ってたなぁ・・・などと思っていると、ふっと2:47という時刻が頭に浮かんだ。もしかして、アカの誕生の時刻の数字!?と、術中の楽しみができた。
気付くと、麻酔科の先生が頭上に移動しており、
「さ!今から赤ちゃん取り出すよ!!」
次の瞬間、
「赤ちゃん、2:47、おめでとう!!」
2:47・・・
マジッッッ!???
我が耳を疑い、思わず壁の時計を見直す。
「はい、胎盤、2:50!」
反対の壁のボードに目を向けると、しっかりとアカの誕生時刻が2:47と刻まれていた。
こんなことってあるんだなぁ・・・。
このとき、(そういえば私の出生時刻が2:47だった!それでこの数字が浮かんだんだなぁ・・・)などと思い、偶然の一致に喜び、後で晋ちゃんに報告せねば!などと鼻息荒く興奮していたが。
後々よく思い出せば、私は1分違いの2:48。偶数並びなので覚えやすく、この40年間違った試しがなく、勘違いしていたことが判明。ぬか喜びだった。
なんで2:47という数字が浮かんだんだー!?
う〜む、野生の感ってやつだろうか。母ってすごいな。
と、出生時刻のビンゴゲームの謎は置いといて、気になるのはアカ。
まだ産声が聞こえない・・・。
ジュジュジュジュッと吸う音ばかり。と、ようやく泣き声が!!
ホッとした。
アカはササッと血液や胎脂などを拭かれ、私の顔のところにつれてこられ、初めての母子撮影を行った。後日、このときの写真が、折り紙で折られたかわいいフレームに入れられてプレゼントされた。
撮影終了後、アカは新生児室へ。
さてさて。
無事アカは取り出されたが、それにしてもその後が長い。
気付くともう20分くらいは経っているはずなのに、まだ縫合が終わらない。その間、なぜか私の頭の中では、第九がワンワンと響いていた。(言っとくが、手術室で流されていたわけではない。)。なぜ、第九?ラリッてんなぁ、あたしの頭。
担当医と執刀医の声がおぼろげに聞こえる。
「あと少し下の方にアカがいたら・・・」とかなんとか。
だったらどうだったのだろう??なんか危なかったのかな?
前回の帝王切開の跡で子宮の壁が薄くなっていたらしいことも、先生方の会話でわかった。
ようやく縫合も終了、ストレッチャーで個室に移動すると、晋ちゃんとオジョーが待っていた。
って、この深夜に、オジョー、しっかり起きてるし!!
後に聞いたら、私が手術室へ運ばれた後、個室で待っている間、オジョーは異常な興奮状態にあり、園で行っているリズム体操をしたりなんたり、まったく寝る様子はなかったらしい。なぜ、リズム体操・・・。母が奮闘している間、まさかオジョーがブリッジなどやっていたとは思いもしなかったぜ。
個室に運ばれても、点滴の準備や、血圧、体温測定などなどで慌しい。そんな中、オジョーの目はギンギンランラン。看護士さんのする一部始終を興味深そうに、ジーーーーーーーーーーーーーーッとみていた。一段落したところで、オジョーが手を握りにきて、一言。
「ママ!よーがんばったなぁ!」
と褒めてくれ、感動の共有かと思いきや、その後に続いた言葉は、
「オジョーな、お弁当持ってくるの忘れてん。」
だった。。。
こんなときでも、ご飯の心配。
でかけるときは弁当を・・・てか。
看護士さんに時刻を聞くと、すでに5時を回っており、晋ちゃんとオジョーは一旦家に帰ることになった。ご心配おかけしましたが、無事出産致しました。どうぞゆっくり寝てください・・・って、布団は羊水でビショビショだな。どうやって寝るんだろ、まいっか。晋ちゃん、ごめんよ。
ご心配いただいていた皆様へ、
2011/11/27
無事元気なアカを出産致しました!
二人目も女の子でしたー♪