2012.04.04 Wednesday | by
はる
明け方、急激な感情の変化により、涙が溢れてしょうがなかった。
まだ日も昇らぬ暗い部屋で、泣き声を必死にこらえて布団を頭から被っていても、嗚咽が漏れる。
隣でオジョーが起きる音がした。
オジョーとは反対向きに身を屈め、じっと息を潜める。
どうか気付きませんように、もう一度寝てと願いつつ・・・
オジョーは起き上がって私の布団に回り込み、
丸く身を屈めている私の腕の中に黙って潜り込んできた。
左胸の下に顔をうずめ、私の腕を自分の体に巻きつけて、トントンと小さな手で優しいリズムを刻みながら、
「ママ、だいじょうぶだよ。オジョーがいるよ♪ だいじょうぶ、だいじょうぶ。」
こらえていた涙がどっと溢れた。
それは、親である私の役目だろう。
朝方4時に、私はなんでこんな役回りを娘に負わせているのかと、
悔しくて悔しくて泣いた。
そして、苦しいほどにありがたかった。
こんな母親でごめんと謝る前に、ありがとうと言おう。
もうダメかも知れないと思う前に、この子のためにがんばろう。
私は母親なのだから。
ギュッと抱きしめたオジョーは、とってもとっても温かかった。