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    5.お義母さん
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      2007/11月中旬
      沖縄からお義母さんが来阪した。
      一人で飛行機に乗ったのもこれが初めてだというから、私達夫婦の状況ももちろん気掛かりだったろうが、その道中も内心ドキドキだったに違いない。

      お義母さんとは結婚式を含め、まだ2、3度ほどしか会ったことがなかった。お互いどのような人かということもよくわかっていない。ましてや重症アトピーを目にするのも初めてなのだから、それが一体どういうものなのかということも勿論ご存知ではなかった。

      きっと、自分の母親が生きていれば、こういうとき直ぐに駆けつけてくれただろう。娘のアトピーが何たるかもわかっているので、扱いも慣れている。私も手放しで甘えることができたのだと思う。

      慣れない人に一番弱い部分を見せることへの抵抗もあったし、そのような人に看病してもらうという立場も恐縮でならなかった。

      緊張していたのだと思う。

      会って他愛もない挨拶をしている最中から、全身を痒みが走る。痒みを堪えようとして、声が体がまた一段と震えた。

      いい機会だったのかもしれない。

      ありのままを曝け出し、私の病気がどのようなものか理解していただけるチャンスだと思った。いくら言葉で説明してもやはりうまく伝わらない。百聞は一見にしかず、この際、とことん自分を曝け出そうと思った。

      会って早々に、部屋に篭った。さすがにお義母さんの前で全身を狂ったように掻く気にはなれず、落ち着いたら部屋からでてくるので、こういうときは放っておいて欲しいと説明した。

      お義母さんが来てくれてから、家事炊事はもちろん、子どもの世話まで負担が一気に減った。自分の時間が持てるようになり、気持ちも体も楽になるのがわかった。

      朝は5時6時頃にまず授乳をし、それからは晋ちゃんにオジョーを託す。できないときは、晋ちゃんがミルクを与えてくれていた。

      9時前くらいにお義母さんが泊まっているホテルからやってきて、その後はお義母さんが子どもの面倒を見てくれる。2回目の授乳まで、しばらく寝る。

      2回目の授乳が終わったら、浮き上がった皮膚と、こびりついた体液や血を洗い流すためシャワーを浴びる。正直シャワーも痛い。上がった後もまた、拭いたそばから激しく乾燥するため、これまた猛烈な痒みが襲う。体中がワナワナ震え、毎回、「ゥアーッッ!! ゥアアーーッッ!!」と叫んでいた。洗い流した後だというのに、涙が滲んだ。叫びがでなくなっても、シャワーを浴びて体が落ち着くまで、1時間は悠にかかる。

      一旦落ち着くと、気持ちもスーッと楽になる。

      これまでそういう自分を落ち着かせる時間すら、まともにとれなかった。

      シャワーが終わると食事が用意されていて、少し口が開くようになったら必死でねじ込んだ。頭はお乳のことで一杯だった。

      無理にお乳をやる必要はない、お乳をやると体力も奪われるからミルクに切り換えたらとお義母さんが助言してくれたけど、ミルクとなると、出来上がるまでに時間がかかる。
      体がきついときに、そういうことをするほうが億劫に思えた。お乳さえでれば、子どもが泣けばすぐに咥えさせてやることができる。寝ながらでも授乳はできる。授乳するほうが数段楽に思えた。

      食事が終わると、また授乳の時間。

      その後は、お義母さんが子どもを外に連れ出して買い物したり散歩したりしに行ってくれている間、夜寝れない分の睡眠を補う。明け方から昼間のほうがなぜか寝やすい。これはホルモン分泌の日中リズムも影響しているのだが、今は早寝早起きで整えて・・・などと言っている場合ではなく、とにかく休養が必要だと思った。

      夕方から晩御飯にかけての時間で、オジョーと接する。

      穏やかな気持ちでオジョーを抱き、あやす。

      お義母さんとも色んな話をすることができた。大阪にきて2年、ずっと話相手すらもいなかった。会話が弾み、笑いもでる。人と話すということが、精神を落ち着かせる作用があることを知った。

      お義母さんはとても気さくで、話しやすい人だ。人の気持ちに沿うことが上手で、あまり我を前面に出さないタイプの人である(本人曰く、まだ本性は出していないとのことらしいが)。かと思うと、天然でやることなすこと時々意味不明で可愛いところも。あちらはどうか知らないが、私は接していて気兼ねない時間を過ごすことができ、お義母さんと一緒にいることはむしろ楽しい。

      晋ちゃんのお義母さんがこういう方で、本当によかったと思った。




      カテゴリ:産後のアトピー | 21:38 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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        カテゴリ:- | 21:38 | - | - | - | - |
        コメント
        私も産後一ヶ月は義母と実母と交互にお世話になりました。
        実の母よりも緊張はするものの私を休ませてくれるように気を使ってくれて本当に助かった。
        はるさんのお義母さん、これからも頼りになるね。きっと頼ってほしいと思うよ。
        何事もなく嫁姑として一線をひいて過ごすより、全てさらけ出して気兼ねなく付き合える方がきっといいんじゃないかと思う。私はそうでありたいなー。
        | まるこ | 2008/08/31 10:48 PM |
        >まるこさん
        そうですよね、やっぱちょっと緊張しますよね。うちのお義母さん、ほんと頼りになります。わたしもまるこさんと一緒。家族になったんだもん、やっぱお互い気兼ねなく付き合えるほうがいいよね。なにより自分が楽だと思う。孫の子どもの成長を一緒に喜んでくれる人がいるってだけで、会話も弾みます。子どもってすごいね。
        | はる | 2008/09/01 11:27 AM |
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